最初にお伝えしたいこと
月20万円という金額だけを見ると、華やかかもしれません。
しかし、低単価の案件を大量に抱え、睡眠や本業を犠牲にして作る20万円と、作業範囲・単価・時間を整えて無理なく続ける20万円では、中身がまったく違います。働き方を間違えると、売上が増えても心身が先に限界を迎えます。この記事は「月20万円を簡単に稼ぐ方法」ではなく、達成時の失敗と、同じ金額を続けられる働き方へ変えた過程を伝えるものです。
副業で動画編集を始めたあと、初めて月20万円を超えたのは2022年5月ごろでした。ココナラを始めた2021年8月から数えると、約9か月後です。
当時の受注本数は月15本ほど。売上だけを見れば順調ですが、夜遅くまで編集し、朝早く起きて本業へ向かう生活を続け、体を壊しかけていました。
現在も本業と両立する副業ですが、月の受注はショート動画を含め約8本、動画1本の平均作業時間は約5時間、動画編集へ使う時間は週10〜12時間です。それでも、ココナラの手数料を差し引いた後で月20万円前後を受け取れる状態になりました。
この記事では、月20万円へ到達するまでの売上推移、当時の受注本数、正確には残していなかった作業時間、無理が出た理由、現在の働き方へ変えるまでに見直したことを紹介します。
※当時の案件ごとの単価と作業時間は、すべて記録していたわけではありません。確認できない数字は推測せず、分かる範囲だけを掲載します。

月20万円を達成したことより、その働き方を続けられる形へ変えたことの方が重要でした。
月20万円を達成するまでの売上推移

ココナラを始めてからの主な売上の節目は、次のとおりです。
- 2021年8月:ココナラを開始
- 2021年11月ごろ:月5万円を達成
- 2022年1月ごろ:月10万円を達成
- 2022年5月ごろ:月20万円を達成
- 過去最高の月間売上:32万円
最初から高単価の案件を受けていたわけではありません。初受注は3,000円でした。実績を作りながら少しずつ料金と受注内容を変え、約9か月で月20万円へ到達しました。
ただし、この時期は「少ない本数で単価を上げた」というより、本数を増やして売上を作っていた面が強くあります。
月20万円を達成した月は約15本を受注

月20万円を初めて達成した月の受注本数は、約15本です。
20万円を15本で単純に割ると、1本あたり約1万3,000円分になります。ただし、これは売上を本数で割った平均であり、実際にすべての案件を同じ金額で受注したわけではありません。
動画編集は、同じ1本でも作業量が違います。
- 元素材と完成動画の長さ
- カットする量
- テロップの範囲
- 画像や動画素材を探す量
- BGM・効果音・演出の量
- 修正回数
- 納期の長さ
本数だけでは、忙しさも利益も判断できません。15本の中に短い動画が多い月と、作業量の多い横動画が多い月では、必要な時間が大きく変わります。
15本を4週間で考えると、毎週3〜4本
月15本は、4週間で考えると毎週3〜4本です。
編集作業だけでなく、相談、見積もり、素材確認、連絡、書き出し、アップロード、修正まで発生します。本業が終わった後の時間だけで進めると、複数の案件が同時に動く状態になりました。
一本を納品して終わりではなく、別の案件の初稿を作りながら、前の案件の修正を行い、次の相談へ返信します。売上が伸びるほど、編集画面以外の仕事も増えていきました。
当時の作業時間を覚えていない理由
当時の月間作業時間は、正確には残していません。
覚えているのは、夜遅くまで編集し、短い睡眠の後に起きて本業へ行き、帰宅後に再び編集していたことです。休日も案件を進める時間になり、仕事と動画編集の境目がほとんどありませんでした。
「何時間作業したのか分からない」は、たくさん働いたという自慢ではありません。作業時間を管理できておらず、受注判断に必要な数字を持っていなかったということです。
売上だけを記録しても採算は分からない
副業の状態を確認するには、少なくとも次の数字が必要です。
- 販売価格
- 手数料を引いた受取額
- 案件ごとの経費
- 相談から納品までの総作業時間
- 修正回数
当時は売上が増えることを優先し、連絡や修正まで含めた時間を把握できていませんでした。そのため、金額が増えても、実質時給が上がっていたのかは正確に判断できません。
月20万円を達成しても、副業としては危険な状態だった
売上目標を達成したときはうれしく感じました。一方で、次の状態が重なっていました。
- 本業後の睡眠時間を削っていた
- 受注を断る基準がなかった
- 修正や追加作業を無料で受けることがあった
- 作業時間を記録していなかった
- 依頼が減る不安から料金を上げにくかった
- 売上を維持するには同じ本数が必要だと思っていた
この状態では、月20万円を一度達成できても、安定して続けられません。体調を崩したり、確認不足でミスが増えたりすれば、依頼者にも迷惑をかけます。
低単価の大量受注は、品質を守る余白も減らす
予定が埋まりすぎると、急な修正や本業の都合へ対応する余白がありません。
編集者が無理をして納期だけを守っても、確認時間を削れば品質が落ちます。返信が遅れ、依頼者へ不安を与える可能性もあります。
副業で必要なのは、空いている時間をすべて販売することではありません。確認、修正、体調不良へ対応できる予備時間を残したうえで受注することです。
達成当時と現在では、同じ月20万円でも中身が違う

初めて月20万円を達成した頃と、現在の働き方を比べると、次のように変わりました。
達成当時
- 月約15本を受注
- 作業時間を覚えていないほど編集
- 夜遅くまで作業
- 朝は本業へ出勤
- 体を壊しかけた
現在
- ショート動画を含め月約8本
- 1本あたりの平均作業時間は約5時間
- 動画編集へ使う時間は週10〜12時間
- 手数料差し引き後でも月20万円前後
- 売上金額の約80%が継続案件
現在の本数が少ないのは、仕事を減らしただけではありません。価格、作業範囲、継続案件、作業時間の4つを見直した結果です。
なお、月8本と1本平均5時間を単純に掛けると、直接の制作時間は月約40時間です。週10〜12時間という現在の稼働時間とも、おおよそ一致します。ただし、案件によって長さや作業量は変わります。
月20万円を安定させるために変えた4つのこと

1.単価を5回見直した
初受注は3,000円でしたが、その後5回料金を見直しました。現在のサービス基本料金は7,000円です。
ただし、基本料金がそのまま1件の受注総額になるわけではありません。動画の長さ、編集内容、素材の状態、納期などを見積もりへ反映すると、現在よく受注する総額は2万〜3万円です。
大きく料金を見直したのは2023年でした。薄利多売で体を壊しかけ、「同じ働き方を続けてはいけない」と考えたことがきっかけです。
2.基本料金と作業範囲を分けた
料金を上げても、作業内容が無制限に増えれば負担は変わりません。
元素材、完成尺、テロップ、画像選定、修正、短納期など、作業時間が増える条件を見積もりへ反映します。誤字や指示漏れを直す修正と、完成後に構成を変える仕様変更も分けて考えます。
「基本料金7,000円」と「受注総額2万〜3万円」を分けているのも、依頼内容によって必要な作業が異なるためです。
3.継続案件の割合を増やした
現在は、売上金額の約80%が継続案件です。継続してご依頼いただくのは企業3社、個人2名。最も長い依頼者とは約4年、約60本の取引が続いています。
継続案件では、過去の修正や好みを次回へ反映できます。毎回すべてを一から確認する負担が減り、見積もりと制作時間の予測もしやすくなります。
ただし、継続であっても作業量が増えれば条件を見直します。長い取引だからこそ、無理を隠さず、品質を保てる範囲を伝えることが大切です。
4.作業時間を記録して受注上限を決めた
現在は、1本にかかる平均時間と週に使える時間から、受けられる本数を考えます。
単に編集ソフトを操作した時間だけでなく、次の時間も案件の仕事です。
- 相談と見積もり
- 素材の確認と整理
- 編集と自主チェック
- 書き出しとアップロード
- 依頼者との連絡
- 修正と再書き出し
本業の予定や体調を考え、上限を超える場合は納期を相談するか、受注を見送ります。断ることは売上を失う行為ではなく、受けた仕事の品質を守る判断です。
現在の月20万円は継続案件が土台
現在の平均受注本数は約8本ですが、毎月8件の新規顧客を探しているわけではありません。
売上の約80%を継続案件が占めるため、毎月の営業と見積もりに使う時間を減らせます。継続につながった理由として、私は次の点を大切にしています。
- 返信を丁寧で分かりやすくする
- 依頼内容を勝手に変更しない
- 初稿を平均3日ほどで提出する
- 修正内容を次回へ反映する
- 必要なときは品質を上げる提案をする
- 横動画の依頼者へショート動画も提案する
平均的な修正回数は1回です。修正を避けているのではなく、作業前に完成イメージを確認し、認識違いを減らしています。
月20万円を目指す前に決めたいこと
私と同じように月15本を受ける必要はありません。むしろ、使える時間から逆算して、自分に合う単価と本数を決めることが大切です。
目標は売上か、受取額か
ココナラでは販売手数料が差し引かれます。
「月20万円」が販売価格の合計なのか、手数料を引いた後の受取額なのかで、必要な売上は違います。目標を立てるときは、売上、受取額、経費を引いた利益を分けてください。
週に使える時間を先に決める
月の目標金額より先に、本業と生活を守ったうえで週に何時間使えるかを決めます。
例えば週10時間なら、月に使える時間は約40時間です。連絡と修正の予備時間も含め、予定を100%埋めないようにします。
必要本数を平均受注総額から計算する
月20万円の売上を作る単純な例は次のとおりです。
- 1件1万円なら月20件
- 1件2万円なら月10件
- 1件2万5,000円なら月8件
- 1件4万円なら月5件
ただし、高い料金を設定するだけでは受注できません。その金額に合う品質、対応範囲、ポートフォリオ、実績、説明を整える必要があります。
月20万円を目指すチェックリスト
- 売上・受取額・利益のどれを目標にするか決めた
- 本業と生活を守れる週の作業時間を決めた
- 編集以外の時間も記録している
- 平均受注総額と必要本数を計算した
- 基本料金と追加作業を分けた
- 修正と仕様変更の境界を決めた
- 受けない条件と受注上限を決めた
- 継続案件でも採算を確認している
- 睡眠時間を削る計画になっていない
- 売上が増えても品質を守れる余白がある
よくある質問
動画編集初心者でも月20万円を目指せますか?
目指すことはできますが、短期間で同じ金額を達成しようと無理に本数を増やす方法はおすすめしません。まずは一件の納品までに必要な全作業時間を知り、月5万円など小さな段階から単価と継続を整える方が安全です。
月20万円には何本必要ですか?
平均受注総額によって変わります。私が初めて達成した月は約15本でしたが、現在はショート動画を含め約8本です。本数だけでなく、作業量と受取額を確認してください。
月20万円を達成した当時の実質時給はいくらですか?
正確な作業時間を記録していなかったため、算出できません。分からない数字を推測して実績として公開することは避けます。当時の反省から、現在は編集以外の時間も含めて確認しています。
現在の基本料金は2万〜3万円ですか?
いいえ。現在のサービス基本料金は7,000円です。動画の長さ、作業内容、素材、納期などを反映した結果、実際の受注総額が2万〜3万円になることが多い、という意味です。
まとめ|月20万円の金額より、続けられる中身を見る
私が副業動画編集で初めて月20万円を達成したのは2022年5月ごろで、受注本数は約15本でした。
しかし、夜遅くまで作業し、朝は本業へ向かい、体を壊しかけた働き方です。売上目標を達成しても、その方法を毎月続けられなければ安定した副業とはいえません。
現在は月約8本、1本平均5時間、週10〜12時間を目安にしながら、手数料差し引き後でも月20万円前後を受け取っています。単価、作業範囲、継続案件、作業時間を見直したことで、本数だけを追わない働き方へ変わりました。
月20万円を目指すときは、他人と同じ本数を受けるのではなく、自分の時間、平均受注総額、品質を守れる上限から計算してください。睡眠と本業を犠牲にせず、翌月も続けられる形で達成することが大切です。

